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【事例】銅合金溶解炉用オイルバーナ(他社製品)の改善対応

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大阪府内で銅合金・鋳物製造を行われているメーカー様からのお問合せ。
<ご依頼内容>10年程前に中古機械を購入し業務に使用している。バーナ製造会社は不明。炉の耐火物補修を定期的に行う際にバーナ点検もしているが、点検業者に我々の困っている点が上手く伝わらない。
長年不具合を抱えたまま操業しているが、この状況について専門メーカとして「見立て」をして欲しい。
<ご対応>
1,先ずご訪問し現況確認。不具合と感じている内容を聞き取り。
A重油用ガンタイプオイルバーナ、ハイ・ロー燃焼タイプ。
🌟ハイ燃焼時に黒煙が発生する。空気量が不足していると感じている
🌟合金の溶解完了時に自動的にバーナの燃焼量を調整出来ないか。
現在は坩堝に温度計を差し込んで検温し目安にしている。
🌟バーナ制御盤には温度調節計は設置されていない。
2,バーナと制御盤をお預かりして点検調整をご提案した。
3,点検の結果;
🔍燃焼量に対して小さいファン羽根が付いている。
🌷燃焼量に適正な外形及び幅のファン羽根に変更した。
🔍エアダンパは電磁シリンダで開閉している。
🔍全開時に位置決めするストッパーが付いていない。
😲ハイ燃焼になると空気量が増加するに従いエアダンパが吸い込まれ、エア吸込み口を閉塞している。
🌷電磁シリンダ先端のカムに位置決め用にスプリングを付加した。
エアダンパ開度がハイ燃焼に必要な位置で正確に停止し、黒煙発生が無くなった。
🌷制御盤とバーナ間の電気配線を必要最低限に変更し耐熱性を考慮して耐熱ガラスチューブで覆った。
4,点検完了したバーナを現場に設置しお客様にご確認いただいた。
🌸炉内から火炎の吹き戻しが無くなった。
🌸ハイ燃焼時の黒煙発生が無くなった。
🌸これ以外に3基の溶解炉があるが同様の問題を抱えている。順次対応のご依頼をいただいた。
🌸今後は温度調節計を利用した自動運転もご検討いただく。
5,残念ながら廃業されたメーカや会社方針によっては個別対応が出来ないメーカもございます。
これは決して「対応が悪い」のではなく、各社の経営方法の違いです。
お客様がご納得されるのであれば弊社は自社製品以外でも使用状況の改善にご協力させていただきます。