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酒造用のお米を蒸す為のバーナの検証をして欲しい

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酒造機械関連お取扱い商社様からご相談。
*とある酒造会社様で古いオイルバーナで酒米を蒸しています。燃料消費量は100L/hです。
和釜でお湯を沸かし蒸気を作って、和釜の上にせいろを置いて蒸しています。
和釜に入る水の量は1,500kg、1時間で蒸気が出てきています。
その後、お米は蒸しあがります。
バーナの大きさは適正でしょうか?

**検証しました。
蒸気を作る熱量を計算します。
冬場の水温を考慮し、10℃の水を1時間で100℃にする、とします。
比重 x 比熱 x 水の容量 x 温度 x 時間 = 必要な熱量
1 x 1 x 1,500 x ( 100-10 ) x 1 = 135,000 kcal/h = 1時間で水を100℃にする熱量です。
次に、バーナの最大燃焼量から15.2リットルを引いた流量が、蒸気発生に使用された燃料の量です。
100 – 15.2 = 84.8 リットルです。
84.8 リットルの燃料を燃焼させて得られる蒸気量を求めます。
84.8 リットル x 8,900 kcal = 754,720 kcal
100℃の水が蒸気に変わる熱量は、水の蒸発潜熱 539 kcal/kg です。
754,720 ÷ 539 = 1,400
蒸気量は 1,400 kg です。
お客様は 1,500kgの水を沸かし、1,400 kg の蒸気を得ようとされており、起蒸までの所要時間は1時間です。
お客様がお使いの和釜で今まで酒米が蒸されていますので蒸気量は適正です。
バーナは最大焚き量は 100リットル/hで最適と判断します。
バーナは古いですが、適正な大きさです。

***酒造会社様にご説明します。