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【事例】アルミニウム鋳物製造装置の省エネルギー対策

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<お問合せ>
アルミ鋳物製造会社様からのご相談。坩堝炉でアルミインゴットを溶解している。既設の他社製ガスバーナは溶解までの昇温時間が長くかかり燃料消費量も試算していた量よりも過大である。
昇温時間を短くして作業開始時間を早くしたい。もちろん燃料消費量も少なくしたい。

<ご提案>
坩堝と炉本体の隙間を燃焼ガスが効率よく通過すれば、つまりバーナ燃焼熱が短時間で坩堝全体を加熱出来れば、坩堝の加熱時間=昇温時間は短縮改善出来ます。
既設バーナは坩堝炉の狭い燃焼室による炉内圧に対応するため大型の送風機を搭載した燃焼量581 kWのコントロールモータ式比例制御式ボイラ用ガンタイプバーナでターンダウン比も小さい。送風機の圧力も低く燃焼ガス速度が遅く、熱交換の効率が坩堝炉には合っていない。
ターンダウン比が小さいと溶湯保持時に設定温度を超えるとバーナを停止させないと必要な温度を保持できない。しかし停止させると温度降下が速く、すぐにバーナを再点火しないと必要な温度が保持できない。「温め」と「冷却」が短時間で繰り返されるので溶湯の品質にも影響が出る。
コロナLSシリーズを使えば速い燃焼速度で効率の高い熱交換を実現します。
PID制御でターンダウン比が大きく、溶解後の溶湯の温度保持時には必要最低限の燃焼に絞ります。

<結果>
コロナLSガスバーナ、348 kW、PID比例に交換され、昇温時間は従来の1/2になった。PID比例制御による広いターンダウン比によって小燃焼量で溶湯の温度保持が可能になった。
坩堝予熱時間の短縮、溶解時間の短縮、溶湯の品質改善の3点を達成した。

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